投稿日:2008-07-14 Mon
6月の終わりから始めた、「復職プログラム」も第三回目を無事終了しました。集団での認知行動療法にリラクセーションとして「自律訓練法」や「呼吸法」を交え、また、コミュニケーション能力の向上のための、さまざまなコミュニケーションゲームも加えています。毎回そうなのですが、なぜか「自立訓練法」がとても評判がよいのです。「自律訓練法」とは、一種の自己催眠で、決められた公式を頭の中で繰り返すことで、副交感神経を優位にし、リラクセーションを得るというものです。
緊張が高くなる場面が予想されれば、その前に少し実施して緊張を和らげたり、毎日寝る前に実施して眠りに自然に入っていったり、と日常生活で非常に役に立つものです。私自身実践していますが、ほんとうにやっていて良かったと思っています。
毎回、皆で練習し、家では宿題として練習することでほぼすべての人が、習得できます。理屈よりも、体験としてリラックスや寝つけのよさを感じると、もう止まらないのだと思います。
みなさん、一生懸命練習してくださいます。
次回開催予定は、8月30日から毎週土曜日全6回です。ご興味ある方は、ぜひ参加してみてください。
投稿日:2008-07-14 Mon
みなさんは、厚生労働省の事業である「メンタルへルス対策支援事業」というのをご存知でしょうか。実際には、中央労働災害防止協会(中災防)が受託している事業でメンタルヘルス対策に取り組もうとする事業場に対し、中災防が選任したメンタルヘルス推進支援専門家を派遣し、その進め方のアド
バイスなどを行う事業です。
私自身、千葉県のメンタルヘルス推進支援専門家をさせていただくことになったのですが、具体的には、以下のアドバイスやサポートを無料で受けることができます。
■「事業場へのアドバイス」
==計画作り・体制づくりに関すること==
・トップ層へのメンタルヘルスの啓発
・メンタルへルス方針の作成
・メンタルへルス計画作り
・社内の仕組み、体制作り
==具体的な実施事項に関すること==
・教育研修の企画実施サポート
・従業員からの相談方法の対応
・ストレス調査について
・職場適応、職場復帰支援
・職場環境等のチェックと改善
■「従業員のこころのサポート」
・一般の従業員や人事労務管理監督者などに、心の健康相談を体験してもらう
・従業員に気軽に心の健康相談をしてもらうため、短時間の心の健康相談を行う
※注 あくまで相談であり、治療診断行為ではない。原則として相談内容については、第三者への提供はしない。
上記の2つの支援について、事業場から申し込みをして、5回程度を目安として専門家が派遣される仕組みです。詳しくはこちらから。
http://www.jisha.or.jp/health/index.html
あまり知られていない事業かもしれませんが、国費でメンタルヘルス対策のコンサルを受けることができるわけで、内容通りの支援が受けられるのであれば、とても意味あるものではないでしょうか。
先日その専門家会議に出ていたのですが、わたしがこのコラムでも書いていますが、支援の優先順位をつけることと、社内での自律的なものとして機能していく仕組みを作ること、そのためには社内
のキーパーソンが重要な役割を果たすこと、などが発表されていました。
「メンタルヘルス対策」と独立した形でとらえるよりも、社内の安全衛生活動の一環ととらえる必要があり、この問題は組織としてのモチベーションやひいては生産性の問題にも直結していくのだとい
うことを、改めて感じました。
以前にも書きましたが、社内の改善点や問題点を挙げてもらうと、会社側では予想もつかないようなことが上がってくることがあります。私が聞いたことのある例では、ストレスチェックとともに、社内の改善点を募ったところ、「車通勤を許可してほしい」との要望が多かったとのことです。
その会社は、駅から遠い職場で、公共交通機関での出社に皆が疲れていたようです。それだけが問題ではないでしょうが、社内ではコミュニケーションやモチベーションの問題が出ていたとのこと。
そこで、会社では急きょ駐車場を増築して対応したところ、社内コミュニケーションもよくなったと。。
これは極端な例かもしれませんが、メンタルヘルスの問題を社内で考えていくと、コミュニケーションやモチベーションなどの問題、しかも業種に特有な問題や、会社に特有な「社風」なども否応なし
に絡んでくると感じています。
すべてを一度に解決することはできませんが、いろいろな社内の情報を収集し、分析し、必要な行動をとるための仕組みを作ることは可能です。社内でのキーパーソンを中心にこの体制がとれている会
社は、メンタルヘルスにとどまらず、生産性の良い会社なのかもしれません。
投稿日:2008-06-04 Wed
今日は宣伝を一つさせてください。うつ病の治療に効果があるとされる心理療法の一つに、認知療法や認知行動療法といったものがあります。薬だけでなく、これらの心理療法を併用することで、効果が高まると実証されています。
私の勤務するヒューマン・タッチでは、これら認知行動療法(CBT)をベースとした「復職支援プログラム」の提供を開始します。全6回、週一回3時間の集団でのプログラムで、精神科医師の監修のものと構築しました。
このプログラムは、単にCBTによるうつ病の回復にとどまらず、復職後の職場適応にも重点を置いていることが特徴です。生活リズムのチェックにはじまり、心身のリラクセーションの実践、そしてCBTプログラム、最後に職場適応のためのフリーディスカッションというのが一日の大まかな流れです。
興味関心のある方はhttp://www.shigotomodosu.com/html/page04.html#04 まで。
投稿日:2008-05-19 Mon
ストレスの対処法として、休日の過ごし方が話題になることがありますね。積極的に体を動かしたり、趣味に時間を使ったりするのがよい、と巷では言われています。私は以前にも書きましたが、もっぱら「寝る派」です。週に1度のお休みは、まず体を休めたいというのが基本にあります。ただ、30代男性会社員のつらいところですが、家には小さな子どもが二人もいます。子どもは大好きですし、自分の子ともなれば、目いっぱい遊んであげたいと思うのが親の気持ちですよね。彼女たちも同じように、パパがお休みの日には、遊んでもらおうと、朝から丁寧にも起こしてくれます^^。
妻には妻で、たまのお休みぐらい子どもを任せたい、髪ぐらい切りに行きたい、外で友達とランチしたいと、私の体調を気にしつつも彼女なりの主張があります。
そんな中昼まで布団の中にくるまっているのは辛いですよね。。
昨日の日曜日、実は家族で横浜までお出かけしました。車での移動で大変かと思ったのですが、仕事の関係で海上保安庁の観閲式の見学に招待いただき、これはと思い、出かけることのしたのです。普段であれば、出かけることよりも体を休めることを優先するのですが、私の愛読書は「世界の艦船」ですから、このお話をいただいた時にはそんな考えは一瞬にして吹っ飛びました。
幸い天候も良く、観閲式の行われる羽田沖までは、まるでクルージングのような穏やかな航海でした。観閲式の見学は初めてで、そのスケールの大きさと、訓練の迫力に圧倒されました。感激でした。久しぶりに感動しました。こころが動いた感じがしました。
子どもたち2人は寝てしまって、それを抱っこしながらの見学で体力的には疲れました。往復の運転も含めると私にとっては結構しんどい日曜日でしたが、今日になってすこし驚いています。
朝から体が疲れて、午前中は仕事にならないだろうなぁ、と思っていたのですが、まったく逆。頭の方はいつもより集中力があり、体は少々筋肉痛があるものの、早めに寝たこともあって、疲れはたまっていないのです。これには少しびっくりでした。
「休日を有意義に過ごしましょう」と言うのは簡単ですが、あらためて何か実行するのは少々大変ですよね。「有意義に過ごさなければならない」と考えるよりは「自分のやりたい、興味関心のあることを何でもやってみる」と考えられれば、日曜日でも体が動きやすいのかなぁ、と実感した出来事でした。そして日曜日に活動しても、それほど疲れがたまらないこともあるという発見をした一日でもありました。
テーマ:ストレス貯めてませんか? - ジャンル:心と身体
投稿日:2008-05-10 Sat
先日、「こころの家庭教師」のクライエントさんとしては最高齢になる50代の方のところにお邪魔しました。もちろん、いわゆるひきこもりではなく、精神科的な疾患をお持ちで、在宅でのカウンセリングとお散歩などのお付き合いをご一緒させていただくというものです。このようなお付き合いを通じて、病状の安定や回復への手助けとなることを目的として始めさせていただきました。
年齢の近い同性のカウンセラーが担当させていただくことになったのですが、話題が合ったこともあり、いきいきとお話してくださいました。
天気が良い中での緑を感じながらの散歩も、こころとからだに程良い刺激を与えるのでしょう、お話がはずむ要因となりました。
うつ病をはじめとする精神科的な病気は脳の機能障害であるというところまでは分かってきていますが、具体的な発症に至るまでのメカニズムが完全に解明されたとは言い難いところがあります。
ある薬が症状に効くということから、その薬の作用から考えると特定の神経伝達物質が症状に関与しているのではないかという、ある意味推測の域を出ないところがあります。
このような経緯で、特定の神経伝達物質を標的とした薬が開発されてきています。最近では副作用の少ない(とされている)ものがどんどん出てきています。
わたしたちの「こころ」はいわゆる「脳」のことだ、と考えその仕組みをすべて解明できれば、もしかすると精神科的な病気はすべてお薬で治ってしまうのかもしれません。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
私は、心理療法と呼ばれるものを実践している身として、「こころ」特に「こころの病」と呼ばれるものが、科学的に解明されることは大いに期待していますし、そのようになっていくと感じています。
それにともなって、画期的な薬が開発される場面もあるでしょう。
問題を抱えている人がそれを解決するのに、その人にとってより負担の少ない方法、それが薬を飲んだり特別な治療法なのかはわかりませんが、があるのであればそれにこしたことはないと思うからで
す。
ただ、病気の種類によっては、お薬だけで完全に治すことが難しくカウンセリングや行動療法などが併用されることもあります。だいぶ一般的にも知られるようになった、認知療法や認知行動療法とい
った心理療法は、うつ病などに対して薬物治療と併用することで、その効果が科学的にも証明されてきています。
また、こころとからだはつながっているものであると考えれば、からだへの刺激や働きかけが、こころに良い影響を及ぼすこともあると感じています。太陽の光を浴びて、河原を散歩し、気の合う友人とおしゃべりすることが、もしかすると特定の神経伝達物質にお薬と同じような働きをしているのかもしれません。
病気の種類や症状、経過に合わせて、お薬と心理療法をうまく組み合わせ、今ここにある問題(症状)を治めて、これからの対応としてお薬以外の解決策をもっておくのは、有効な選択肢だと思います。
少し矛盾しているかもしれませんが、「脳」や「こころの病」の仕組みが解明され、よいお薬が世の中に出てくれば出てくるほど、心理療法や散歩、また一般に言われるストレス解消法などは「予防」「再発防止」という観点からもその重要性は増してくるのではないでしょうか。
クライエントさんと散歩しながらこんなことを考えていました。
テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体
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